小学校時代の生き方
エリクソンという高名な学者が言っています。
もっとも健全な小学校時代の生き方というのは、友だちと道具や知識、体験の世界をたくさん共有できること、そういう子どもがいちばん健康だと。
私どものところへは、非常に不幸な神経症であるとか、不登校の重症なケースであるとか、拒食症やうつ病のようになっているとか、精神保健が悪い状態の小学生、中学生の子どもがやってきます。
その原因のひとつは、大人からしか物を学んでいないということがあります。大人から物を学ぶことに価値がないのではありません。大人から学ぶ価値は高いです。しかしそれが精神保健をよくするためには、役に立たないとエリクソンは実に見事な指摘をしているのです。
小学校時代にイキイキしている子どもをごらんなさい、どの民族だって友だちから物を学んでいる子がいちばん「健康」だと。
すばらしいエリクソンの発見です。
佐々木正美
子育て協会の提供です
※「遊んだ子どもが、一等賞」。
神奈川県海老名市にある相模みのり幼稚園のスローガンです。
遊び中心のすばらしい幼稚園です。子どもは本来、”遊びほうける”ものですが、遊んでいない子どもばかりで、幼く未熟な思春期の子どもがとても多くなりました。悲しいことです。