アラカルト

話を聞いて下さい

私の話を聞いてくださいと頼むと 

あなたは助言を始めます

私は そんなことを望んではいないのです

私の話を聞いてくださいと頼むと 

あなたはその理由について話し始めます

申し訳ないと思いつつ

私は不愉快になってしまいます

私の話を聞いてくださいと頼むと 

あなたはなんとかして私の悩みを解決しなければという気持ちになります

おかしなことに それは私の気持ちに反するのです

祈ることに慰めを見いだす人がいるのはそのためでしょうか

神は無言だからです

助言したり調整しようとはしません

神は聞くだけで 悩みの解消は自分にまかせてくれます

だから あなたもどうか

黙って私の話を聞いてください

話したかったら 私が話し終わるまで少しだけ待ってください

そうすれば私は必ず あなたの話に耳を傾けます

「作者不明」

区切りの絵

カウンセラーの間では比較的よく知られている詩といわれます。

聞く事の神髄を的確に表現されているからでしょう。

私にはこの詩が子どもたちや悩める母親の奥深い心の声のように聞こえます。

リストカットの女の子、暴走族のような反社会的行動に走る子、いじめっ子、不登校やひきこもりの子・・・。 様々な子どもたちが自分の気持ちを聴いてもらっていません。

子どもたちと同様にお母さんも、自分の気持ちを聴いてもらえずにいる事が多いようです。子どもを育てているときに一番辛い事は、私(母親)の気持ちを聴いてもらえずにいる事でしょう。

身近な方でかまいません。

どうぞ みなさん 子ども パートナー お友達の心を聴いてくださるようお願い致します。

そして自分自身の声にも耳を傾けたいものです。