佐々木正美先生のプロフィール

佐々木正美(ささきまさみ)先生のプロフィール

精神科医 1935年~2017年

1966年、新潟大学医学部卒業 その後、東京大学で精神医学を学ぶ。
1969年ブリティッシュ・コロンビア大学児童精神科に留学。

帰国後、国立秩父学園、東京大学精神科、東京女子医科大学小児科勤務を経て(財)小児療育相談センター所長に就任。97年、川崎医療福祉大学教授、2003年~2017年まで特任教授・客員教授となる。

横浜市総合リハビリテーションセンター参与  アメリカ・ノースカロライナ大学医学部精神科臨床教授  子育て協会顧問  など歴任。

著書
「児童精神医学の臨床」(ぶどう社)
「自閉症療育ハンドブック」(学研)
「エリクソンとの散歩」(子育て協会)
「子どもへのまなざし」(福音館)など多数

区切りのライン

先生は、保育園、幼稚園、学校、児童相談所、養護施設、保健所など40年以上子どもの臨床にたずさわってこられました。また保育の現場で働く保母さんや幼稚園の先生方などとの勉強会を、30年以上続けられてきました。お仕事終了後に、深夜に及ぶ勉強会は数えきれません。

臨床医としての活動のみならず、地域の親子との学び合いに力を注いできました。佐々木先生ほど、子ども達の現場を知っていた精神科医は日本では希有でしょう。

また、長年にわたる自閉症の 人と家族への支援に努めてきた功績で「朝日社会福祉賞」(2004年度)を受賞いたしました。先生は、自閉症療育プログラム(TEACCH)を日本で最初に紹介した先生です。その他に糸賀一雄記念賞、保健文化賞、エリック・ショプラー生涯業績賞などを受賞しています。

先生は「首相より忙しいかもしれません」とおっしゃっておられました。なぜなら「首相は夏にお休みをとられますから」と述べられておられたことが忘れられません。先生のお休みはお正月のみで、いつも全国を飛び回っておられました。先生の診療を求める患者さんは3ヶ月以上お待ちで、いつも申し訳ないとおっしゃっておられました。

海外のシンポジウムにもよくお招きを受けておられました。ノースカロライナやデンマークなど海外の障害児ケアの状況など沢山お教えいただきました。先生 ありがとうございます。