しつけをするときのコツ!?

1.根気よく、わかるように教える

 

しつけにはまず、親の根気が必要ですね。二、三度言うだけではしつけはできません。例えば、外から帰った時、必ずうがいと手洗いをさせたいと思ったら…。「帰ったらいつもすぐにうがいをして手を洗おうね」と何回も言うことで、帰るということとうがいと手洗いという動作が結びつきます。同じ動作を何回も何回もくり返すことによって、自然とその行動ができるように、根気強く働きかけることです。その習慣を子どもがなかなか身につけられず、親がつい感情的になって「何度言ったらわかるの!」と、怒ったりおどかしたりしても、子どもにはなかなか伝わりません。くどく叱ったり、前のことを持ち出したりするのも禁物。子どもがわかりやすい言葉で、丁寧に何度でもくり返して教えましょう。

2 お手本を示してあげる

 

 親や大人が勝手な振る舞いをしていて、子どもにだけよい行いを求めても無理なこと。幼いうちは理屈がわかりませんから、どうしても人まねするしかありません。幼児心理の特徴の一つが”具体性”ということ。自分の目や耳で実際に見たり聞いたりしたことしか理解できないのです。「おはよう」「こんにちは」「ありがとう」といったあいさつができる子になってほしいと思っている人。その人自身がいつも周囲に対して気持ちよくあいさつをしているでしょうか。また、横断歩道を渡る時に車が来ていないからといって親が信号無視をしていれば、子どもも自ずからそうなるでしょう。子どもは見ていないようで、実際はそういう親の姿勢をよく見ているものです。親が身をもって示すことが一番子どもに伝わるのではないでしょうか。

 

3.例外はなるべく認めない

 

寝る前のはみがきは、やはりきちんとつけさせたい習慣ですね。でも小さい時はすぐに眠くなってしまって、磨かずにそのまま寝てしまいたいという時もあるでしょう。そういう時、今日は眠たがっているから今晩だけは特別、ということになれば、次の夜も、その次も、となってしまいます。これだけはきちんとしつけたい、と親が思ったことはいつも一貫した態度で臨みましょう。一度例外を認めてしまうと、子どもは混乱してしまいます。その子が大きくなった時に困らないように…という気持ちを常にもつことです。歯を磨かなければ気持ち悪くて眠れないという習慣がつくようになるといいですね。

4.認めてほめてあげる

 

よい行い、よい言葉使いなどは、すべて子ども自身が納得し、自ら進んで実行する気にならなければ身につきません。親や先生から認められ、ほめられるのは、子どもにとって大変嬉しく、快いことです。部屋の片付けをさせたい時、ただ「片付けなさい」と一方的に言うだけでは、なかなかやらないものです。「一緒に手伝ってあげるからきれいにしようね」と手を貸し、「よくできたね」とほめてあげる。そして「お片付けが上手になったね」と認めてあげる。そういう経験を重ねることによって、自分が楽しくなり、ひとりでにくり返すことができるのではないでしょうか。楽しい気持ちをもたせることが、しつけのポイントです。

5.長い目でしつけをとらえる

 

 子育てをしていると、どうしても目先のことにとらわれがち。情報が氾濫し、価値観が多様化する今は、大らかな子育てがしにくい現状もあります。トイレットトレーニングがうまくいかない、公園の砂場でお友達とうまく遊べない…と日々の悩みは尽きませんね。でも、大人になってもオムツをしている人はいませんし、三歳児でお友達におもちゃが貸せないからといっていじわるだと決めつけることもおかしいでしょう。子どもの心と体には発達段階があります。乳幼児期にはお母さんとの基本的信頼感が必要で、それをもとに子どもは周囲の人間関係を身に付けて自立していきます。今は何を一番大切にしなければならないかだけを考え、今できないことはあせらず、ゆっくりとした構えで子どもと向かい合ってみてください。

佐々木正美 監修 ゆめこびと 編・著 
−子どもの心を育てる−「しつけの本」
 子育て協会より

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