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子育て協会編集室&ゆめこびと

 

   子どもってたいがい、家の中ではわがままで甘えん坊ですね。家で自分の弟や妹とはけんかばかりしていても、友達の弟や妹には優しくできて、親切です。

 でも保育園や幼稚園の先生に言わせると、近頃の子どもはずいぶん変わってきているそうです。家ではとってもいい子なのに、外では親が信じられない行動をしている子が増えているとか。確かに子どもは、親がいない時といる時の態度が違います。いないところでは頑張れるのに、いると自分ひとりでできることでも頼んできたりします。それでも親には許してもらえると思っているからでしょう。

今はなぜ「親の前では、いい子」なのでしょうか。親に甘えられないのでしょうか。家庭の外の子どもたちの気になる様子を、先生方に伺ってみました。なぜこのようなケースになるのか、皆さんと模索していきたいと思います。

 

■園や学校の現状は

 

園や学校では、どのような気になる子が増えているのでしょうか。先生方に伺ったケースを表にしてまとめてみました。

 

● 保育園でのケース 

@ 4歳女児 『いいお姉ちゃんを強いられている子』

保育園での様子

 人に慣れにくく、保育士にもなかなか馴染めなかった。不安が強く、いつまでも泣いている。特に、保育の部屋が変わったり、担任が休んで他の保育士が来たりなど、環境が変わることに強い不安がある。自信がなく、萎縮している。リトミックでスキップするなど、人前で自分を出す事ができない。友達と遊べない。友達への批判が強く、保育士に言いつけたりする。食が細い。母親が持ち物を忘れたりしても、怒らず我慢している。

家庭での様子

 母親は仕事中心の生活をしている。3歳卞の妹が生まれ、「お姉ちゃんでしょ」と突き放している。自分でなんでもやらせていて、3歳の時から、ひとりでお風呂に人れ、髪も自分で洗わせている。着替え等も手伝ってやらない。抱いたり、手をつないだりしない。いい子であることを求めている母親に嫌われたくない、ほめられたいという気持ちからか、家族の食器洗いや洗濯物をたたむなど、無理してやっている。

A 4歳女児『母親に好かれていない子』

保育園での様子

 笑顔が少なく、表情が硬い。ひとり遊びが多く、人と触れ合うような遊びが少ない。

 先生が触れたりするとぎこちなく体を堅くする。あまりスキンシップを好まない様子。手遊びは大好きで、とても楽しそうにするが、母親とはやらない、お迎えの時、みんなが母親の側に駆け寄る場面では、遊具のほうに行ってしまう。しかも親子で遊ぼうとせず、母親は子どもと距離がある感じ。

家庭での様子

待ち望んで生まれた子だが、母親の期待と違う子らしく、「この子がかわいく思えない」と公言してしまう母親。しかし「弟はかわいい」と誘う。

姉としてしっかりしつけなければと厳しくしている。母親はとても几帳面な性格。子どもをいつもバギーに乗せていて、おんぶをしたことがない。普段の生活では「こんなにしてあげているのに」という思いからか、子どもがちゃんとできないと手が出ることもある。

  子育て協会発行 「コミュニケーション」31号より

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