佐々木正美先生の本が”辛くて読めない”方に

 

佐々木正美先生の本はどの本も心に響きます。私は結婚や妊娠された多くの方に「子どもへのまなざし」をプレゼントしてきました。

「感動しました」「育児のよりどころにします」などと嬉しい感想をいただいてきました。

ところが佐々木先生の本を読んでいると、自分自身が苦しくなって読み続けられない。結局読めなかったという方もいらっしゃいます。なぜでしょう。

子育てで子どもと接し向き合うとき、実は心の奥底で自分自身の子どもの頃と向き合ってもいます。

親自身が、親から望むように愛されてこなかった辛い想いがあり、親との葛藤があるのです。思春期相談にいらっしゃる多くのお母さんにこのような方が珍しくありません。

「親の育児行動、とりわけ乳児をケアする親の共感能力は、その親自身が乳幼児期に、自分の親にしてもらった共感的ケアにより培われることが明らかにされている」と渡辺久子先生は述べています。※

自分自身の幼児期や子ども時代に辛く苦しい想いがあり、親からされて来なかったことを、佐々木先生がおっしゃるように子どもにはなかなかできない、のです。

佐々木先生の本を読むのが辛い、そのような方は、お近くの相談所やカウンセリングをお勧めいたします。

自分を許すことができない。責めてばかりいる。食卓での些細なことに、怒りが爆発してしまう・・・どうして自分はこうなのだろう・・・。いろんな想いのお母さんがいらっしゃいます。

自分自身の親との葛藤を手放す作業をしていきましょう。私自身の子ども時代の心(インナーチャイルド)が傷ついているのです。インナーチャイルドに出会うことでたくさんの涙を流すことになるかもしれません。傷ついていた子ども時代に気づき、認め、癒やされることで、大きな流れの変化となるでしょう。

そして、子どもと穏やかに接することができるようになることでしょう。また周囲の人との関係も良好になっていくことが多いのです。

佐々木先生の本を読んで辛い、そのような方は、カウンセリングをうけるかどこか信頼できるところに相談されることをお勧めいたします。

( ※ 渡辺久子 「子育て支援と世代間伝達」より)

Mind 管理人 高橋健雄